ハルとデッキをスルーボルトで結合しているので、一層頑強な船体になっています。デッキとハルの縁は外側に曲げられていて、この２つがピッタリと合うように成形されます。その後３M製の＃５２００シーラントをこの結合部分に均等に塗り、全周囲をスルーボルトで結合します。チェインプレートにはさらにエポキシを使ってより強度を増しています。

ハンターが設計した画期的なB＆Rリグは、これまで設計されたなかで最も頑丈でしかも最も簡単に帆走できるリグの一つであることを時間が証明しました。後方に傾けたスプレッダと独自に設計したマストのおかげでバックスティが不要になりました。これにより、パワーがありながらも扱い易いフルローチのメインセールを取り付けることができるようになりました。メインを大きくすることでジブは小さなジブで十分となり、そのため一層扱い易くなっています。

数年前にハンターが最初にこのアーチを採用した時、「なぜこんなものを・・」と疑うメーカーが少なからずいました。でも今は、彼らの多くはこのようなアーチを採用しはじめています。アーチが有用な装置であることはもはや疑いがありません。トラベラーをアーチの上に設けることで、コックピットはすっきりとし安全になります。

ハンターは、鍛錬した鉛キールだけをステンレス製のキールボルトで取り付けています。これは鉄製のキールや軟鋼製のボルトに比べると明らかに高くつきますが、性能、安全性、メンテナンスということを考えると、これに勝る方法はないと思っています。

ハルの全周を取り巻いている新しい高密度合成樹脂が、さらに船体の防護を高めています。ラブレイルにはめ込んだステンレスは、防護力を増すと同時に見た目にも美しい外観を作り上げています。

一番必要と思う場所は、目方を増やさずに強固にしています。ステムからキールの取り付け部までがその部位です。ここは最も損傷を受け易いところであり、ケブラーの積層を施して安全性を一段と高めています。

内部造作物は、船の中で作らずに船の外で作っています。こうすることでコストを引き下げるだけでなく、作業がし易いので細かな仕事ができ、品質の高いなインテリア造作に仕上げることができます。こうして作られた内部構造はハルに組み込まれて強固な一体化した構造になります。

外装用の金物は、この分野で知られている一級のメーカー品を採用しています。リュウマー、スピンロック、ハーケン、プロファール、ウィットロック等など、どれも皆さんがご存知の信頼性の高いメーカーです。

内装に使われている金物はすべて多方面に亘ってテストし、強度、互換性や寿命を評価して採用したものです。また、ドアやキャビネットに使っている金具はさらに高品質化を図りました。

ハンターのヨットには、純正コリアンカウンタートップが使われています。耐久性があってしかも美しいこの材料は、最後までその光沢を失いません。

ハンターのデッキにはマックスガードのゲルコートを使っているので、黄ばみもなく色あせもありません。ヘッドとシャワーは、抗バクテリア性のゲルコートであるマイクロバンでラミネートし、あなたと家族を守ります。